![「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス) [単行本(ソフトカバー)] / 酒井一太 (著); ナナ・コーポレート・コミュニケーション (刊) 「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス) [単行本(ソフトカバー)] / 酒井一太 (著); ナナ・コーポレート・コミュニケーション (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51VHY9idSdL._SL160_.jpg)
上記の書籍を購入して読みました。
きっかけは、Twitterで流れてきたリツイートでの紹介記事を読んで、自分と考えが共通することを感じ、興味を持った次第です。
読んでみての感想。
まず、筆者は冒頭で、成功者による書籍と違って、普通のサラリーマンを強調してこの書籍の立場を強調していますが、やはり成功者による書籍という印象はまぬがれませんでした。
実際読んでみて、「これは無理」と思ったところもありましたし。
要は、一言「うつ病患者」といっても、ケースバイケースなのだなあと痛感させられます。
あと、精神科と心療内科を混同していそうなところも気になりました。筆者にとってはあまり関係ないところかもしれませんが。
というマイナス要素を先に紹介しておいて…。
後は、非常に参考になったと感じております。
商社にお勤めという、タフさを要求され、さらに人間関係に悩まされそうな職場において二度も休職して立ち上がったという事実は尊敬できますし、それを元に編み出されたアドバイスは、同じうつ病患者として共感できるものが多数あります。
また、うつ病は脳の病気であるという前提は非常に大切と思いました。これを認識していないうつ病患者さんは多いかもしれません。
特に、周りのソースからの引用を多用して自分なりに消化してきたバックボーンによるアドバイスは信頼感がもてますし、実践において具体的なツールをいくつか紹介しているところも見逃せません。
これらを自分の立場に置き換えて消化していく、また引用されているソースを読んでもう少し深掘りしていくと、いっそうこの著書の価値がわかってくるかなと感じました。
ただ、内容から見て、筆者の言うところの「リハビリ期」に達している人ではないと、この著書は劇薬になりかねないとも思いました。でも、39-41はどの時期でも参考にできるアドバイスかなと感じます。
結論としては、うつ病に限らず精神的なことでなかなか出社できない人にもお勧めできる良書ですね。
ではよいお年を。